VINO│イタリアワイン
レオナルド・ダ・ヴィンチの食事観や食生活にも影響を与えたのではないかというプラーティナ著「De honesta voluptate et valetudine」。1487年にラテン語から民衆が読めるイタリア語に翻訳されヴェネチアで出版されたこの本は、食材・料理法・食事の仕方・適切な運動やダイエットまで幅広い内容が展開され(全10章)、最後にワイン論で締めくくられています。そのワインの項は魅力的な書き出しで始まります。「ワインのない夕食にしても、昼食にしても、そういう食事は楽しくないばかりか健康に良くない」。(参考:西村暢夫「イタリア食文化の起源と流れ」)ルネッサンスの時代には多くの都市国家がイタリア半島に発展し、この頃からすでに各地域で郷土料理と地産のワインが食卓にのぼり人々に楽しまれていたことが分かります。レオナルド・ダ・ヴィンチはどんなワインを飲んでいたのでしょうね。
前置きが長くなりましたが、LILIVが取り扱うワインは私たちと同じように家族経営の小さな生産者が作り出すワインが中心です。畑仕事にしてもワイン造りにしてもまさに手仕事の積み重ねであり、その年に出来上がるワインの生産本数は数万本という作り手がほとんどです。その中の数百本を日本向けに分けてもらっています。それゆえ極端に安価なワインにはなりようがありません。
しかし、なるべくリーズナブルに素晴らしいワインをお届けするのも私たちの重要な任務です。物流や保管状態には細心の注意を払いますが、プロモーションコストは極力かけず、最短距離・最小の手数で商品が皆様の手元に届くよう、食材流通との効率性も考慮しながら様々な改善に取り組んでいます。